~五臓と六腑~

 ※ これは、2024年4月14日の月例霊祭での教話の内容となっています。

 

 最近、「五臓六腑」と「陰陽五行説」について書かれている本を読み進めています。

 そこには、「五臓」(肝・心・脾・肺・腎)と「六腑」(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)とは、それぞれ陰陽の関係にあるようです。
 陰の「五臓」は貯蓄の役割を果たし、陽の「六腑」は消化・排泄の役割を果たしています。

 また、本によると、五行(木・火・土・金・水)と色(緑・赤・黄・白・黒)の関係にも触れていましたが、それはまた別の機会にお話しできればと思います。

 

 陰と陽のように、すべて表裏一体で互いに関係しあっていると昔から考えられています。

 例えば、東洋と西洋医学との2つの医学があると思います。
 私のイメージは、東洋医学は全体を整える治療を目的とし、西洋医学はピンポイントの治療だと思います。西洋医学は、即効性がありますが副作用があったり、東洋医学は自然治癒力の高めるとは思いますが、即効性はあまりなかったり。

 つまり、何事もバランスだと思うわけです。これは信仰においても大切だと思います。「中庸」との言葉もあるように。

 自分の考え、人の考え、いろいろあると思いますが、その間や隙間に、神さまの考えがあったり、願いが満ちていたりすると思います。

 

 どうか、物事の一端ばかり見て感じるのではなく、それらをバランスよく、裏だけでなく表の、そしてその境目の、さまざまな観点・視点を感じ取れるよう、稽古させていただきたいと思います。

 本日も、ご参拝ありがとうございました。