~常日ごろから~
※ これは、2023年9月の秋季霊祭での教話の抜粋です。
ただいまは、皆さまと共々に、秋の霊祭(みたままつり)を仕えさせていただきました。
ありがとうございます。
教会では、春は春分の日に、秋は秋分の日に、このように皆さまの親先祖の御霊様への御祭をさせていただいています。
なぜ、春分の日・秋分の日にご先祖様のお祭りをするかといいますと、これは金光教に限ったことではないようですが、いわゆる「お彼岸」という言葉に関係してきます。本日でいいますと、お日様がちょうど真東から昇り、真西に沈む日であって、お昼と夜の長さが同じになる日だそうです。
そのちょうど東と西にまっすぐといいますか、時間が半分といいますか、そのような日が、金光教でいうところの、神さまの世界と、私たちの世界とが近づくと考え、この日にお祭りをするようになったみたいです。「お彼岸」とは、どちらかというと仏教の言葉だと思いますが、金光教や神道、いろんな宗教においても、今日はご先祖様のお祭りをしているかと思います。
皆さまのご先祖様や、亡くなられた人は、みたま様、みたまの神様となられ、後につづく子孫、皆さまのことをお守り、お導きくださっています。そして、そのみたま様の思いや働きに、改めて生きている私たちが思いを寄せ、お礼を申し上げる、そういうお祭りを年に2回ではありますが、させていただいています。
皆さまの、お父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんは、皆さまのことを見守ってくださる神様になられているわけなんです。
しかし、神様といっても、ものすごい偉い神様で、畏れ多く、私たちから遠いところにいる、そんな神様ではなく、身近で、常に見守ってくださっているそんな神様だと思ってください。だって、もともとは家族だったわけですから。
「困った時の神頼み」や「苦しい時に神頼み」という言葉を聞かれたことがあるかと思います。
ですが、私たちの神様、みたま様は、もっと身近でいつも見守ってくださっているわけですから、もっと気軽にといいますか、常日頃から、頼っていってもいいはずだと思います。
そうすることで、私たちは、みたま様のことを忘れることもなく、みたま様も私たちのことを見はなすこともなくなり、そのような働きが、家繁昌子孫繁昌につながっていくことになるんですね。
教会としては、年2回だけ、このような形でお祭りを行っていますが、本日からまた、改めて、みたま様みたまの神様がいつも守ってくださっていることに思いをよせていただき、次は、春に向けて、常日頃からそのみたまの神様に願っていって、毎日を私たちもみたま様も楽しくすごせるよう、信心の稽古をさせていただきましょう。
本日もご参拝いただきありがとうございました。