~色褪せない~
※ これは、2025年9月の秋季霊祭での教話の抜粋です。
ただいまは、皆さまと共々に、秋の霊祭(みたままつり)をお仕えさせていただきました。ありがとうございます。
先月の8月には三代教会長の3年祭をも無事に仕えさせていただきました。
四方家の話になるのですが、初代の四方徳次郎師は、大阪市内で酒問屋の店員頭をしておりました。その生活のなかで、二男さん、三男さんが続けて、幼くしてお亡くなりになったことから、このお道に御縁をいただくことになりました。
そのため、二男さんと三男さんのお墓が、大阪の阿倍野にある南霊園というところにずっとありまして、長い間、毎月一度ですが、墓参を続けておりました。
先代であります祖父も、このことは気になっていたようでして、何年か前に、一度、お墓を池田に移す手続きについて、家族が大阪の霊園の管理事務所に聞きに行ったようです。
ですが、そのときは相続人の関係図やら印鑑証明書やらが必要になるとのことで、手続が複雑だったため、保留となっていました。
その話は私も聞いており、また大阪のお墓にも参っていました。そして、先代の三年のお年を迎えるにあたって、そろそろといいますか、改めてお墓の手続きをさせてもらおうと、昨年の暮れに思い、手続に着手することにしました。
すると、大阪の霊園の規則が変更されたのか、必要な書類は、お墓の名義となっていました初代徳次郎師と私との関係がわかる戸籍一式のみとなっており、相続人の署名や印鑑証明書は不要となっていました。
また、初代からの戸籍は、先代がご帰幽されたときに集めた戸籍でほとんど足りていたこと、また池田市は他の市町村に比べ、古い戸籍が保存されていたこともあり、簡単に集めることができました。
諸般の手続きを進めさせてもらい、今年の7月20日には、墓地の返却及びお二人の御遺骨(土)を池田にあります四方家のお墓に納めさせていただくことができました。
このことを通して、御霊さまの、神さまの段取りといいますか、ちゃんとスムーズな道を準備してくださっているんだなあ、改めて思わさせていただきました。
そして、今回は3年を迎えるにあたって、行動させてもらいましたが、きっと、2年のお年であっても、4年のときであって、変わらず、もうすでに道はできていたのだと思います。あとは私が思い、行動するだけだったのだと。
令和7年というお年は、私にとって、近いところで言いますと、祖父が亡くなって3年にあたります。皆さまのところでは、それぞれ、祖父母、両親、または夫や妻が亡くなられて、何年となるお年だと思います。
そして、そのお年は、1年、3年、5年、10年といった、いわゆる切りのいい数字のお年にあたらずとも、御霊さまが守ってくださっていること、いただいている道立てや段取りというものは、変わらず、いつでも、すぐそこにあるのだと思います。
また、御霊さま、神さまからいただいているおかげは、
いつでも満ちていて絶えることなく、
もらったからといって無くなったり減ったりして尽きるものでもなく、
時間が経ったから働きが弱くなるものではない、
と、こう思うわけです。そして、この3つ目の、色褪せることがなく、常に働いてくださっているということに気づくことが大切だと感じております。
皆さまのところにおかれましても、教会での霊祭や親先祖の命日だけでなく、日常から、御霊さま、みたまの神さまに思いを向けて、心を向けていただきますと、すでに与えてくださっている、絶えること、尽きること、色褪せることがない働きやおかげが、あらわれてくるかと存じます。
本日は、ご参拝ありがとうございました。
.png)