~未来と過去~
※ これは、2024年3月20日の春季霊祭での教話の内容の一部となっています。
ただいまは、皆さまと共々に、春の霊祭(みたままつり)を仕えさせていただきました。
ありがとうございます。
教会では、春は春分の日に、秋は秋分の日に、このように皆さまの親先祖の御霊様への御祭をさせていただいています。
そして、少なくとも半年に一回、皆さまの親や先祖のことを、思い出すといいますか、偲ぶといいますか、その切っ掛けとなっていただけるようなお祭りにもなっていただきたいとも思っています。
こうして、実際に教会に足を運んでいただき、参拝していただいているわけですが、参拝されたさいには、神様や御霊様になにかのお願いをされるかと思います。
それは、体調のことであったり、病気のこと、勉強のこと、仕事のこと、お金のこと、人間関係のこと、などいろんなことをお願いさせてもらっているかと思います。
例えば、病気のことであれば、なになにの病気になったので、回復するよう、治るように
仕事のことであれば、なになにの仕事がうまくいきますように、新しい仕事が増えますように
このような、お願いごとは、いわば将来の、未来に対するものです。
ですが、このときに、忘れずに大切にしていただきたいのは、今があるという、昔から、過去からの積み重ねといいますか、足元を忘れることがないようにしたいと思います。
いままでなんとなしに元気であった身体のこと。今手元にある仕事やこれまでの仕事のこと。
親や先祖の方から、なにかしらを引き継いでおって、少なくとも遺伝子といいますか、血筋はいただいているわけです。
そして、それまでのことを顧みせずに、先のこと先のことばかりお願いしていても、どうもうまくいくようには思えません。
上ばかり見ていても、下ばかり見ていても、かといって前だけ見ていても、ダメだと私は思っています。やはりバランスなのだと。
天の恩だけでなく、地の恩も忘れないこと。天地の間に生かされていること。
未来だけでなく、過去も忘れず、今を生きていること。
どうか、本日のみたままつりをきっかけにしていただきまして、親、先祖のことを思い出していただき、親先祖があっての今の私ということを、皆さまのところで、一つ考えていただければと思います。
本日もご参拝いただきありがとうございました。